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B−11

(TYPE B-11)

「TYPE B−11」、スペック・ナンバー「3178」
大戦中の皮革の枯渇を受けて1943年に陸軍航空隊で制定された、一連のコットン製ジャケット(というかパーカー)の一つである。
B−10やB−15がインターメディエイト(もっとも、ライト・ゾーンのA−2等もこれらに置き換えられたようであるが・・・)の後継であるのに対し、B−11はヘビー・ゾーン、即ちB−3やB−7の後継となり、現在ストリートで人気の高いN−3シリーズの直接の先祖である。
コットン・ギャバジン製のアウター・シェルとアルパカ・ウールのライニングの組み合わせは、それまでのムートンに匹敵する保温性を誇るが、製造コストは遙かに安く、且つ大量生産が容易であったため、大戦中末期の経費削減の一翼を担った・・・もっとも、大戦末期にはナイロンが発明され、N−3の製造が開始されるので、B−11の製造期間は短いが・・・
バイクでの着用感であるが・・・まぁ雰囲気的には「ムートン・トリムの付いたコットン製N−3」という感じであるので、N−3に「類似しているのでは?」と思っていたが・・・天然素材は基本的に「重量感」があるため、バイクで前傾姿勢をとると結構負担がかかる。
フードはN−3同様、それほど気になるものではないが・・・何と言っても一番の問題は「袖口が締まっていない」ことである・・・ちなみに実物は袖口の外側にストラップがついており、袖口を絞ることができるが、多分「程度」の問題だろう・・・このため、袖口から風が吹き込んくるので、バイクでの着用はあまりお薦めできない・・・まぁホントに寒い日、パイロットがそうしたように「他のジャケットを着た上から着る」にはいいだろう・・・身頃にはそれなりの余裕もあるし。
ちなみにB−11と同時期に採用された「B−9」という同様のパーカーがあるが、こちらはインナーがダウン・キルティングであるので、多少は軽いんじゃなかろうか?と思われる。

ヒューストン(HOUSTON)
B−9とかB−11とかというのは、同種であるはずのN−3よりもかなりマニアックなようで、少なくとも毎年復刻しているようなメーカーは皆無である・・・まぁB−43ほどでもないが(笑)。
N−3Bの後継として、以前からB−11(またはB−9)が欲しいと思っていた(歴史に逆行しているなぁ・・・)が、天然素材のせいか、人気があまりない割にはこれらのレプリカは比較的高額である・・・で、ようやくオークションで見つけて入手したのがこのヒューストン製B−11である。
ヒューストンは日本のマキノ商事のブランドで、良質のジャケットを安価に提供することで定評があった・・・まぁ多少復刻が甘いところもある(例えばこのB−11の場合、ウェスト・アジャスターと袖口のストラップが省略されている)が、それは許容範囲内であろう。
タグにはスペック「3157」と記載されているが、これはB−10のスペックである・・・まぁ、白の織りタブはスタッグ・コート社のタグを彷彿とさせ、なかなか良好である。
上にも書いたとおり、バイクでの使用感はあまりよろしいものではないので、当初の予定通り、スーツの上から羽織るコートとして活躍することだろう・・・ちなみに「普通」に着る分には極めて防寒効果が高い。

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