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B−9

(TYPE B-9)

「TYPE B−9」、スペック・ナンバー「3156」
B−11と同様に1943年に陸軍航空隊で制定された、一連のコットン製ジャケット(というかパーカー)である。
B−9はB−7の直接の後継であり、皮革不足等を解消するために採用されたものであるが、B−11と異なりインナー・ライニングが「ダウン」であるため、これまた資源不足となって44年にはB−11に取って代わられたようである・・・まぁ60年代くらいまでの所謂「白タグ」や、民生品も結構製造されているようではあるが・・
B−11と比べてB−9はやはり「軽い」し、暖かさもおそらくはヘビー・ゾーン系では最高であろう・・・ただ、ライニングがダウンという「デリケート」な素材なので、耐久性等はやや劣るように思われる。
さてさて、肝心のインプレであるが・・・「軽い」というのは概ね予想通りであったが、暖かさはB−11よりも上であった・・・後期型(60年代とか民生品)のB−9では、袖口がB−11と同じようにストラップであるが、初期のものはリブ袖であるため、袖口からの風の進入はほとんど問題ない・・・また、クロス製ジャケットの難点である「腕回り」の防寒であるが、もともとダウンが柔らかいためか、屈曲部にダウンがかなり詰まっていても、腕の運動にはほぼ問題がなく、結果としてムートン系ジャケットに匹敵する暖かさである。
ただ、フードが内側まで完全にムートンが貼られているため相当重量があるほか、フード自体も「堅め」であるため、多少ヘルメットへの干渉が気になるところである・・・まぁ全般的に「頭でっかち」という感じが否めない。
これらの点から考えると、「ダウン・ライニングでリブ袖、フードなし」というのがおそらくバイクの防寒着としては最適ではないかと思われる・・・そう言えば、スピーワックの民生N−3Bに「そういう」のがあったような・・・


エディ・バウアー(EDDIE BAUER)
エディ・バウアー社は、世界で初めてダウン・ジャケットを作った会社として著名であるが、社史によればB−9ジャケットを最初に軍に納入したのも同社だそうである。
まぁ同じ「ダウン」ジャケットなので、そう言われれば不思議でもないが・・・で、国内の各有名ブランド(この場合、フライト・ジャケットの復刻で有名なブランド)が同社のジャケットのスタイルでB−9を復刻していたが、これはエディ・バウア自身による日本200着限定、B−9「43年モデル」の完全復刻である。
とりあえず、当時と違うのはインナーのダウンの品質(大戦当時よりもいいものを使っている)と、ファスナー・メーカー(オリジナルはタロン社製であるが、これはユニバーサル(現在はYKK傘下)である)のみということであるが、バズ等の復刻と比べても遜色のない極めて良好な出来である。
B−11と同様、通勤コートのつもりで購入したが、バイクでの着用感はB−11に比べても良好であり、結構活躍する機会があるんじゃなかろうか?・・・もっとも、ヒューストンのB−11はオリジナルと異なり、かなり大きめに作られているようであるから、オリジナル(または完全復刻)品であれば、今回のB−9に近い着用感が得られると思う・・・まぁそれでも、B−11よりB−9の方が遙かに「軽い」のは間違いなく、バイク着用に当たっては大きなメリットである。

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