前へ(Back)/ /トップへ(Top)/ /コラムへ(Column)/ /次へ(Next)

CWU−36P

(TYPE CWU-36P)

「TYPE CWU−36P」、ミル・スペック「MIL−J−83382」・・・米海・空軍で現在使用されている夏用フライト・ジャケットである。
航空機火災等が発生した場合に容易に着火して乗員に深刻なダメージを与えるナイロン素材に変わり、アウター・シェル及びライナーともに、耐燃性素材である「アロマティック・ポリアミド=芳香性アラミド繊維」(商品名:ノーメックス)を使用している。 「耐燃性」ということで、400度の熱に1分間耐えることができるとともに、限界を超えた場合でもナイロンのように「溶ける」のではなく、炭化して繊維の皮膚への付着を極限しているのが大きな特徴である。 冬用として、ほぼ同じ形状のCWU−45Pがあるが、こちらはライニングに同じくアラミド製のキルティングが施されているほか、遮風用の前立てが装着されている。
バイクで使用する場合、素材はナイロンよりも遙かに丈夫であるので、転倒による擦過傷等はかなり防ぐことができるし、「バイク炎上」という悲惨な自体に対しても、少なくともライダーの安全はかなりのレベルで確保されるだろう。 ポケットは2つしかないが、L−2Bに比べて大型であるとともに、フラップが「マジック・テープ留め」であるため「物」の出し入れが容易であり、使い勝手はかなり良好である。
これも例によって「ライト・ゾーン」である・・・ただし、L−2Bよりも生地が厚手なので、冬場以外はかなり活躍が期待できる。

1. ホープ・マニュファクチャ(HOPE MANUFACTURE)
CWUと言えば、有名どころは何と言ってもアルファ及びイスラテックス両社である(ちなみに、イスラテックス社はもう製造してないそうな)・・・が、これはホープ製である。 10年ほど前、某ミリタリー・ショップの企画により、ホープ社がノーメックスを使用してCWUの初期型レプリカを作成したのがこのジャケットである・・・確か実物よりも高かったような(笑)。
現用のCWUは、ミリタリー系ショップで新品を購入することも可能であるが、革ほどではないにしても高価である・・・というわけで、アルファー社等でも廉価版の「ナイロン製」CWUを製造しており、こちらは比較的簡単に入手可能である(カジュアル・ショップ等でも売っている)。
さてさて・・・「実物よりも高かった」ホープ製のCWU−36Pであるが、私が入手したのはタグの「イレギュラー」が示すとおり、アウトレット物である(笑)・・・縫製がやや狂っていたので、一度解いて縫い直したということであったが、状態は正規物と全く同じ、ただ「イレギュラー」の判子を押されただけで、価格は何と正規物の「1/5」である(笑)・・・これは買わなければ嘘である。
最初期型の特徴は背中のアクション・プリーツと、インナーに「脱着可能なポケット(実はレスキュー用のオレンジの布を入れるためのもの)」が付いている点で、収納力不足をかなり補うことができた(もっとも、ポケットのサイズが大きいので、これがなくてもL−2B等よりも多くの物を収納できる)。
サイズを選ぶ余裕がなく、私の身体よりかなり大きかったので、クローゼット整理の際にオークションにより売却・・・これもそのうちジャスト・サイズの物が一着欲しいところである。

2. センターMFG(CENTRE MFG)
上で「有名どころ」とか書いているが、これもこれらではなくセンターMFG製である(笑)・・・実に有名どころに縁がない。 オークションで入手したものだが、出品者の「宣伝の仕方」があまりよくなかったためか、初期型フル・オリジナルで大きなダメージもなかったにも関わらず、実に安く入手できた(何せ品名が「フライト・ジャケット サイズM」で、文中のどこにも「CWU」とか「初期型」とかいう言葉が入ってなかった・・・これじゃ検索に引っかからないし、私ゃ画像を見て判断した)。
このCWUは「Bタイプ」で、最初期の「Aタイプ」との大きな相違は、インナーの脱着ポケットが廃止されている点である・・・まぁ外見上はほぼ変わらない。 狭いコクピット内で作業するパイロットにとって、背中のアクション・プリーツはスイッチ類に不意に引っかかる邪魔者以外の何者でもないが、普通に地上で着る分には動き易さを確保する有効な手段である・・・そう言えばナイロン製レプリカは初期型をモデライズしたものが多い。
シェル等に多少の「すり切れ」が発生しているが、ビンテージ物と考えればなかなか程度も良好である・・・特に元々「ノン・パッチ」だったようで、パッチ等を剥がした跡もないのが好印象(笑)、ついでに背中のステンシルがいい味出していると思う。
ライト・ゾーン用のジャケットなので、着用時期がL−2シリーズと被るのが唯一の問題点(笑)であるが、欲しかった「ジャスト・サイズ」である・・・これから活躍してくれることだろう。

戻る(Return)






前へ(Back)/ /トップへ(Top)/ /コラムへ(Column)/ /次へ(Next)