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L−2

(Type L-2)

「TYPE L−2」シリーズはミル・スペック「MIL−J−7448」から開始され、N−2やN−3シリーズと同様に、陸軍航空隊から空軍まで採用されていたジャケットである。
かのMA−1とほぼ同じ形状を持っているが、こちらは「ライト・ゾーン」ジャケットである(MA−1は「インター・ミディエート」)・・・実はL−2シリーズの方が採用が早く、ついでに「世界初のナイロン製ジャケット」の称号も持っている(笑)。
ナイロンのアウター・シェルに、滑りのいいサテン地のインナーを組み合わせているが、ライニングは設けられておらず、実に「厚みのない」ジャケットである・・・A−2と同じ使用温度帯域であるが、遮風性の高い革製のA−2と比べて、ナイロン製のL−2シリーズは「風通し」がよく、より「高い」気温に向いている。 中に厚着さえすれば多少の寒さには対応できるが、それをするくらいなら素直にMA−1を着た方がいい(笑)。
バイクで着用する場合、初夏から初秋にかけての時期が最も適切であり、特に盛夏で「Tシャツ1枚じゃ、ちょっと心許ない」といった向きには非常に重宝するジャケットである。 内ポケットが付いていないため、MA−1と比べるとやや収納性に欠けるが、ラジオ・ベストとの相性は悪くないので、ジャケットの上からラジオ・ベストを着れば特に問題はない。
ライト・ゾーンのジャケットは重宝するものが多いが、L−2シリーズはバイクに限らずちょっと「引っかける」にも適切であり、1着持っていると実に便利である・・・ライト・ゾーンの「身軽さ」を地で行くようなジャケットである。

1. アルファ・インダストリー(ALPHA INDUSTRIES)
フライト・ジャケットと言えば「アルファ」・・・説明の必要がないくらい有名なメーカーである(「全く拘りがない人」以外、もし貴方がMA−1を持っていれば、それはアルファ製ではないですか?)。
このL−2Bは、アルファ社が「ビンテージ・レプリカ」と銘打って販売した、一連のシリーズの1つである・・・ということで、ラベルに「VINTAGE」と標記されているのはご愛敬(笑)・・・スペック的には、L−2シリーズの第4モデル「MIL−J−7448C(ちなみに”7448”はL−2、”7448A”はL−2Aであり、”7448B”以降がL−2Bである)」をレプリカしたものであり、旧いMA−1と同様に裏地が「オレンジではない」ことが特徴の一つである(細かい点では色々異なっているが・・・)。
私が購入してから10年近くが経過しているが(リブの表は日焼けによる変色が激しく、裏と比べるととても同じリブとは思えないくらい)、これが実に重宝する。 特に暑い時期では、袖をたくし上げても違和感がない(薄っぺらいから「もこもこ感」がほとんどない)ので、メッシュ・ジャケットを使うほど気合いの要らない「ちょい乗り」では、通勤を含めて「こればっかり」である・・・バイクを降りた後、脱いで手に持っても、それほど嵩張らないのも良好な点である。
革製ジャケットに比べれば、安全性はそれほど高いものでもないが、その身軽さは数多あるフライト・ジャケット中でも群を抜いている・・・今持っているL−2Bがダメになったら、多分もう一着買うだろうなぁ・・・
2. バズ・リクソンズ(BUZZ RICKSONS)
「多分買うだろうなぁ」と言いつつ、アルファのL−2Bがダメになる前に買ってしまった(笑)バズ・リクソンズ製のL−2Aである。
スーペリア・トグス社(SUPERIOR TOGS)実名復刻ということだが、最近バズは当該メーカーの復刻が得意である・・・ちなみにこれは、2003年に発売されたモデルで、リブがオリーブ・ドラブ色であるのが特徴である・・・あまり色合いが「合っている」とは思えないが(笑)、L−2Aが出た当初、剰ったL−2用のリブを使って作られたものが存在するのは事実であり、まぁその点では「レア」っぽい・・・確かマッコイズからも復刻版が出ていたから、おそらく人気があるのだろう。
「実際にどうか」は判らないが、アルファのL−2Bと比べると、ナイロンは少し「厚手」である・・・もっともライニングは当然「ない」ので、間違っても寒空に着るようなジャケットではない。
インナーはL−2Bとは材質が異なるようで、アルファのものよりも少し滑りがよくない感じがするが・・・まぁ通常のコットン等に比べたら全然マシである。
なお、大戦後のジャケットで、タイプ名に「〜A」と入るのは、L−2Aの他はN−2A及びN−3Aのみであり、これらは全てエアフォース・ブルーである・・・うちにはN−2Aは既にあるので、後はN−3Aがあれば「完全制覇(笑)」である・・・さぁどうするか?
3. アルファ・インダストリー(ALPHA INDUSTRIES)
またまた「登場(笑)」のアルファ製L−2Bである・・・もっとも以前持っていたのとは異なり、これは現行の「Kタイプ」である・・・厳密に言うと、このタイプは「ユーティリティ・ジャケット(制服の上着の代わりに着用する)」であり、フライト・ジャケットではない・・・まぁこのご時世、ナイロンで新規のフライト・ジャケットは作らないだろう。
ファスナーの引き手がMA−1よりも小さいこと、前立てがないことを除き、見た目はMA−1とほとんど変わらない・・・また、当然ながら「中綿がない」ので薄っぺらい(笑)が、例によって「一寸羽織る」には実に重宝する。 ちなみに使い勝手は他のL−2シリーズと全く変わらない・・・ただ、初期型のレプリカと異なり、ファスナー・エンドの三角フラップがないので、タンクへの攻撃性が多少懸念されるところである。
見た目がほとんどMA−1と変わらないので、まず「L−2B」だとは気付いて貰えない(笑)が、そういうところに拘りがある人にはお勧めである・・・でもまぁ、これを買うより素直にレプリカ買った方がいいような気も(笑)・・・そうそう、ただしこれは「米軍現用」というのがセールス・ポイントの一つだな・・・ついでに値段も安いし(笑)。
4. リアル・マッコイズ(REAL McCOY'S)
「同じようなの何着も持って・・・」とは、フライト・ジャケットに凝るとよく言われることであるが(笑)・・・所謂「普通の人」の目からすれば、それがA−2とG−1を比べていたとしても「同じようなもの」に見えるわけである・・・まぁ、その手の話なら「全然違うでしょ?」と言えなくもないのだが、L−2とL−2Aとかだとそうも言えない(笑)。
・・・というわけで、買ってしまいましたマッコイズのL−2・・・はっきり言って、色とオキシジェン・タブ(胸にある長方形のタブ:酸素ホースのクリップを取り付けるためのもの)の素材以外はL−2Aと同じである・・・ついでにバズとマッコイズは、素材もスタイルの出来も同等であり(多少マッコイズの方が縫製が丁寧に感じる)、「全く同じじゃないの?」と言われても反論の余地が極めて少ない。
これは2004年モデルの在庫品であるが、何と(どこも問題はないのに)定価の「6割引!!」だったので、ついつい買ってしまったものである(笑)・・・ちなみにこのL−2に使用されているファスナーは、クラウンの「デッド・ストック」だそうな・・・スプリング・ロックがきっちり生きているのがなかなか気持ちいい。
来春以降、L−2シリーズのローテーションが楽しみである(笑)。
そうそう、もう一つ・・・L−2Bは初期型から後期型までよく見かける(MA−1ほどじゃないが)が、L−2やL−2Aはあまり見かけない・・・L−2BはサイズがS、M、L等で分類されているのがサイズ選びが単純で判りやすいからではないか?と思われる・・・L−2とL−2Aはチェスト・サイズ(38とか40とか)で分類されており、ジャスト・サイズを選びやすいという利点はあるが確かに判りにくい・・・まぁあくまでも「慣れ」の問題ではある。
5. スカイライン・クロージング(SKYLINE CLOTHING CORPORATION)
またまた買ってしまった・・・L−2BのHタイプ、しかもスカイライン・クロージングの1968年製のビンテージものである(笑)・・・Hタイプは以前から欲しかったのだが、人気があまりないのか、復刻されているものも限られており(確かマッコイズとヒューストンから出てたような・・・)、滅多にレプリカは見かけることもなく、オークション等で見かけるビンテージものはそれこそ「半分腐った」ようなのが多くて(笑)、なかなか入手できずにいたのである。
L−2Bの中では、このHタイプが一番「すっきり」しており、上のL−2、L−2A、L−2Bと比べてみても、そのすっきりさが判ることだろう(笑)・・・オキシジェン・タブやストーム・フラップは当然ないし、ポケットはフラップなしのスラッシュ・ポケットである・・・要はMA−1でいうところのDタイプのL−2B版なのである。 MA−1のところでも書いたが、結局この手の「現行とほんの少し違うだけ」のモデルというのは、目立ったセールス・ポイントがないためか人気がないのが現状で、それでも欲しがるのは「マニアに決まってる」から(笑)、人気がない割には値段が高いという悪循環がある・・・まぁ今回は比較的綺麗なものが安く入手できたのでよかったが(笑)。
スカイライン・クロージング製のフライト・ジャケットは、ビンテージ業界において「作りの良さ」で定評があるが、このL−2Bの裏地は実に「鮮やか」である・・・各部の作りも丁寧だし、「さすがスカイラン・クロージング」と唸りたくなる(笑)。
・・・しかし・・・これでL−2シリーズ、なんと手持ち4着目である・・・身体は一つしかないというのに、同じ温度域の似たようなジャケットをこんなに持っていて、一体どうするつもりなんだろう・・・?

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