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N−2

(TYPE N-2)

「TYPE N−2」シリーズは、B−15同様に陸軍航空隊から空軍への変革期に採用された「極寒域(ヘビー・ゾーン)用」ジャケットである。 タイプとしては、N−2、N−2A及びN−2Bの3種類であるが、N−2Aまでのジャケットがジャケット名とスペックが1対1に対応しているのに対し、N−2Bには複数のサブ・タイプが指定されて、ジャケットのディテールに各種のバリエーションが存在している。
N−2は40年代中期に採用され、スペック「3101」が指定されているが、N−2Aではスペック番号方式変更により、新しいスペック番号「MIL−J−6278」及びドローイング番号「51B3556」が併記されている。 これがN−2Bになると、スペック番号は「MIL−J−6278A〜」という具合に、同じタイプであるにも関わらず、スペック番号が実にバリエーションに富んでいるのも特徴の一つである。
素材は当初からナイロン製であり、大きな特徴としてフードは中央からファスナーで2分割でき、不要な場合は背中に垂らすことができる。 インナー及びフード・ファーの素材は年代によって変化し、当初はウール・パイルと天然ファーであるが、後にファーがアクリルに変更され、最終的にはインナーもアクリル混の仕様となっている。
N−2は「腰丈」のジャケットであり、フロントもファスナーの上からボタン留めの前立てが大きく被さり、フードも邪魔にならないことから個人的には、冬用のジャケットとしては「バイクに最も合うのでは?」と思っていたが・・・ジャケットのファスナーを開けなくても内側のポケットに入れた物を取り出せるように、外ポケットと内ポケットが「貫通している」仕様になっているため「物を落っことしてしまう」という不安が常につきまとうのが難点である(笑)。
まぁ、そう滅多に落ちることはないとは思うが・・・ちなみにポケットの位置が一致していることから「CWUを着た上からN−2を着用することを想定し、CWUのポケット内の物を外から取り出せるように」この仕様になっていると言われるが、CWUの方が「後から設計されている」ので明らかに間違いである・・・もしそうなら、CWUの方がN−2に合わせて設計されたと考えるべきであろう。
N−3シリーズに比べると巷ではあまり人気がなく、着ている人も少なかったのだが・・・「某人気女性歌手」が着ていたことを受けて、最近では特に女性に愛用者が広がっているようである・・・なかなか複雑な心境である(笑)。

C.H.マスランド・アンド・サンズ(C.H.MASTLAND & SUNS)
オークションで購入したN−2Aビンテージ物である・・・以前からバイク用にN−2シリーズが欲しかったのだが、ようやく手を出すことができた・・・まぁ思ったよりも使い勝手がよくなかったのが盲点ではあったが・・・
年代的には50年代中〜後期頃のものであり、これまで入手したビンテージ物に比べても新しい部類であるが、それを考慮しても状態は大変良好である。 アウター・シェルにはダメージは全くなく、ファーも完全(ビンテージ市場ではなくなっている物が結構多い)、リブに少し穴が空いていたが、一般的な古着としてみても許容範囲内である・・・ただ、リブのテンションが少し失われており、中に着ている物が少しはみ出てしまうのが何であるが(笑)・・・
まぁ、これらを除けば、タンクへの攻撃性も少なく、比較的バイクでの使用には向いているかなと思われる・・・「被るかどうか」は判らないが、フードは元々ヘルメットの上から被ることを想定しているため、かなり大型である・・・どんな感じかバイクで一度試してみるのも面白いかも知れないなぁ(笑)。

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